○Fernandes PRECISION BASS MODEL

購入年月 1981年頃

モデル名

 Fernandes FPB-70FL
ボディカラー 2トーンサンバースト
ベッコウ柄のピックガード（60年代仕様？）
ボディ アルダー（ボディ部詳細画像）
ネック メイプル/ローズ指板（ラウンド貼り）
フレットレス
４点止め
ピックアップ Fernandes PBタイプ
備考 2004-05-29：実家の納戸から発掘(^^;

楽器の概要
アルダーボディ・ローズラウンド貼りフレットレス指板のPrecision Bassモデルです。
ベッコウピックガードに頭が丸いコントロールノブなので、たぶん60年代の仕様を模しているものと思われます。

音の印象
いわゆるごくオーソドックスな60年代のPrecision Bassの音色ではないかと思います(^^;。
ただ、アルダーにしては割に重めのボディーと、ローズネックであることから、PBにしてはカキッとした印象かと思います。
もっともフレットレスですので、アタック感の少ないボワーとした音色ではあるのですが。

購入のいきさつ
この楽器は大学のサークルの先輩から超格安の値段で譲ってもらったものです。
実は楽器の正式な型番などの素性がよく分らないのですが、フレットレス仕様は大概は中級機以上のモデルに設定されるのが一般的なので、定価で言えば7〜8万円クラスの楽器ではないかと推測されます。その"先輩"という人はベーシストではなくドラマーなので楽器について詳しくなく、しかも質流れ品をなんとなく買ってしまったとかで、詳しい素性はそのときから今に至るまで不明のままです（＾＾;。
2004-05-30追記：懸命な調査の結果、ほぼ間違いなく「FPB-70FL」という機種であることが判明。

ヘッドのロゴですが、たしか70年代のFernandesではモデルによって本物のFenderのスパゲッティロゴや黒文字金縁のCBS版ロゴを模したものを使っていましたが、このベースではそのどちらでもない直線的なタイプのロゴとなっています（※現在のロゴとは異なります）。
このことから、おそらくこのベースはその新しいロゴを使い始めた78〜80年頃のモデルではないかと推測します。実際に購入時点では金属パーツの錆びなどほとんどなくて新品に近い状態でした。ピックアップフェンスやブリッジカバー、フィンガーレストまで全て付いた状態でした。
ネックのグリップは別項のUSA PBよりも細くて薄く、それでいてJBよりかは太いのでやはりPBのネックです(笑)。

2004-05-30追記：やっとこさ実家から発掘してきました(^^;。別項のUS FenderのPBのハードケースに入れて保管していたためか、10年ぶりくらいにケースを開けて久々に日の目を見たのですが、上の画像のように弦も含めてどこにもサビなど発生しておらず、塗装も痛んでなく、購入時のままの状態を保っています。
ケースを開けて、すぐにハーモニクスでチューニングを確認してみると、なんとまったく狂っておらず、この楽器の並外れたクオリティの高さを思い知らされました。
もしかするとすごい楽器なのかもしれない、ということで愛着を感じ、今後は手元でキチンと管理保管していこうと改めて決意した次第です。
ちなみにハードケースの中には、この楽器のものと併せて、別項に記載のUS FenderのPBの分も含めて2本分のピックアップフェンス、ブリッジカバー、フィンガーレストが入っておりました。もちろん、両者は区別付く状態で保管されておりました。
実家で楽器の発掘とともに、コレクションしていた70〜80年代の各メーカの楽器のカタログも発掘し、併せてスカイライン関連のカタログも取ってきたので、今後のこのHPのコンテンツの充実化のための貴重な資料になると期待しています。

その他のエピソード
 大学ではフュージョン系の音楽サークルに所属していたのですが、PBのフレットレスだと音的に使い道がなくて、たまのセッションのときや、自宅でのフィンガリングの練習に使用したくらいで、本番での出番はこれまで皆無です。
使わないのはもったいないから、フレット付きのネックに交換して、JBのピックアップを追加してPJ仕様にして…、などと改造して使用することも考えたのですが結局は何も手を加えずに今に至っています。
そういえば、過去から現在に至るまで、本家FenderではカタログモデルとしてPBにはフレットレス仕様が用意されていますが、JBには無いのですね。Fenderでフレットレスというと、どうしてもジャコパスのイメージからJBが思い浮かびますが、特注品かあるいはあとからフレットを抜くなどの加工を行ったものとしてしか存在しないということのようです。
あと、PBのフレットレスというと、King CrimsonやBad Companyでベースを弾いていたボズ・バレルを思い出します。高校生の頃、一緒にバンドをやっていた仲間にKing Crimsonを聞かされて、音程が微妙にずれるフレットレスの心地よさ？を知って少しだけあこがれたことを思い出します。

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